トヨタ自動車の全額出資子会社で生産工程設計などを手掛けるトヨタプロダクションエンジニアリング(福岡市、柳沢民紀社長)は14日、福岡県宗像市の開発拠点に新棟を建設し、3―4年後をめどに開発人員を現在の3倍超の500人体制に拡充すると発表した。車両生産の工程設計で同社のデジタル技術を活用する場面が増えているのに対応するほか、これまで手薄だった部品生産工程も本格的に取り組む。
同社の「宗像技術センター」の敷地内に延べ床面積7000平方メートルの新棟を建設する。投資額は約11億円で、2009年1月に稼働する予定。増強する人員は地元での新規採用のほか、九州出身の社員を地元に帰す「ふるさと人事」で対応する。4年後に売上高を現在の約4倍の50億―60億円に拡大させる計画だ。(19:52)