ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、ヘスス・コルドバ社長、東京都千代田区)は6月24日、BMWの新型車「X6」を発表し、同日から予約受付を開始したと発表した。世界初という「スポーツ・アクティビティ・クーペ」のコンセプトを導入して新しいセグメントを開拓するとともに、BMW初となるV型8気筒ツインターボエンジンや新開発の4WDシステムを搭載し高い走行性能を持たせた。
X6はクーペのような外観をもったSUVを具現化したスポーツ・アクティビティ・クーペを開発コンセプトに、クーペ特有のシャープでスポーティーな外観を備えながら、高級SUVとして高い走行性能と安全性を併せ持つことを目指して開発した。
モデル構成はエンジンは排気量2979cc直列6気筒エンジンを搭載した「xDrive35i」、4394ccV型8気筒エンジン「xDrive50i」の2種類を設定。エンジンはともにツインターボで、直6エンジンは306馬力、V8エンジンは407馬力の高出力を発揮する。
両エンジンとも高精度の燃料噴射が可能なピエゾ・インジェクターを備えた直噴システムを採用し、高い燃費効率を実現。直6エンジン車は100kmを走行するのに必要なガソリンが10.9リットル、V8エンジン車は12.5リットルで、高級4WD車セグメントでトップクラスの燃費性能を確保した。この直6エンジンは2007/2008年の「エンジン・オブ・ザ・イヤー」大賞も獲得している。トランスミッションは両グレードとも6速ATを採用した。
4WDにはより進化したシステムを搭載した。既存のXシリーズで採用している「xDrive」に加え、「ダイナミック・パフォーマンス・コントロール」と呼ぶ新技術を初搭載。同システムは後輪の左右のホイール間で駆動力を最適に制御する機能で、コーナーでは外側のホイールの駆動力を高め、より操縦安定性の高いコーナリングができる仕組みとなっている。
具体的には、急なハンドル操作や突然アクセルペダルを放した場合などにダイナミック・パフォーマンス・コントロールが作動し、車両全体の安定性を維持、ドライバーが車両の挙動の急激な変化を感じることなく安全に走行を継続できる。また、滑りやすい路面や悪路でもより安定したトラクションを確保できる働きがある。
ボディーは50:50の前後重量配分によって高い操縦安定性とスポーツ走行性を確保。空気抵抗値は高級SUVセグメントで最も低いCd値0.33を実現し、静粛性と低燃費を実現した。ランフラットタイヤを標準装備することで、ボディーの軽量化につなげている。
メーカー希望小売価格は、「X6 xDrive35i」が851万円、「X6 xDrive50i」が1070万円。
レポート:MSN 写真:MSN自動車編集部 取材協力:ビー・エム・ダブリュー ジャパン
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エクステリアはクーペの代名詞である優美さと、個性的な外観を強調するワイドでパワフルを融合。ルーフインは緩やかに傾斜しながらリアに続くBMWクーペ伝統のデザインを踏襲している。 |
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![BMW X6](http://c2i.msn.co.jp/Autos/images/car/article/20080627/4cca8077-1c5a-4431-97c9-ea8902853755.jpg)
3リッター直列6気筒エンジンは高精度の燃料噴射を実現したピエゾインジェクターを採用した直噴システムを装備し、高出力と低燃費を両立。「エンジン・オブ・ザ・イヤー」大賞も獲得した。 |
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![BMW X6](http://c2i.msn.co.jp/Autos/images/car/article/20080627/ce07fff8-d79e-4d08-8fd0-f9a9822934f3.jpg)
BMWジャパンのヘスス・コルドバ社長は、「BMWのニューX6は『クーペを超えるクーペ』として、スポーツクーペのような洗練された外観と、高性能4WDの高い走行性能を融合したまったく新しいカテゴリーのプレミアムカーです」と紹介。 |
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マーケティング・プロダクト・マネジメントは佐藤毅氏は、X6のボディーデザインについて「美しくエレガントなだけでなく、最新のエアロダイナミズムに基づき、優れた空力特性を実現しています」と話した。 |